家というのは、築年数が経過してくるとさまざまなところに不具合が出てきます。
キッチンが壊れた・・・
トイレから水漏れしている・・・
扉がボロボロになっている・・・
などなど、実家でのことなど何かしら不具合が起こって困ったことのある方は多いですよね。
その中でも最も怖い“雨漏れ”。
知らずに放置していると、いつの間にか家の構造体(梁など)にまで傷みが出てしまっていた!
そんなことも少なくありません。
今回は戸建の家に関して、築年数の経過している家で確認しておくポイントを5つまとめてみました。
数ヶ月に一度でも確認しておくと良い内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
雨漏れってどこから入るの?
雨漏れ雨漏れってよく聞くけど、そもそも原因ってなんなの?
そう思われる方も多いですよね。
雨量の多い時にしか発生しない雨漏れ、風のある日にしか発生しない雨漏れ、雨の日が続いた時にだけ発生する雨漏れ・・・
などなど、一口に雨漏りと言っても原因も様々で、入ってくる浸入経路も本当に様々です。
ごくごく小さい隙間でも水は入ってきます。
みなさん手で水をすくって、一切こぼすことなく家の中を動けますか?
まず難しいでしょう。水はどんな小さな隙間でも徐々に漏れ出してきます。
様々な要因がありますが、雨漏りが発生しやすいポイントと、その浸入経路・原因について代表的なものをいくつかご紹介します。
屋根
雨漏れで最も多い原因箇所になります。雨漏れの侵入箇所として7割から8割は屋根からの雨漏りではないでしょうか。
屋根は最も雨を受ける場所
なぜ屋根からの雨漏りが最も多いかと言うと、外部に面していて、最も多く雨を受ける場所になるからです。
また壁と違って水が上から下に流れていくだけではなく、多くの場合、屋根は斜めになっていて、勾配がつけてある形が多いですね。
マンション等は平らになっている屋上も多くありますが、かなりしっかりと防水処理を施しておかないとすぐに漏水の危険性が高まってしまいます。
戸建ての場合は、少し勾配をつけることで雨漏りがしにくいようにはなっていますが、屋根材であるスレートや瓦なども年数が経過してくると年々劣化してきてしまいます。
さらに数十年経過すると、その屋根材の下にある防水シートが切れたり、風化することで、直接雨が吹き込んできてしまうようになります。
壁
風が強い日などには、壁から雨水が直接浸入してくることもあります。屋根の場合と違い、壁の内側を流れてしまうこともあるため、気づきにくいパターンが多いです。
表面を雨が流れていく
こちらは壁から直接入る場合と壁に付いている窓周りから入る場合があります。
どちらかと言うと窓周りから入る場合が多いでしょう。
窓まわりからの漏水でない場合は、外壁に穴が空いていたり、隙間ができてしまっている場合がほとんどでしょう。
基本的には壁の材料自体が水を防ぐ役割をしてくれているのであまり多くありませんが、壁が劣化してしまっている大きなクラックが入っていたりする場合は注意が必要でしょう。
その場合は壁から直接入ってきてしまう場合もあります。
壁にも基本的には防水シートを施してあるので、直通で入ってくる事はあまりありませんが、その防水シートも劣化するので、年数が経過していると起こる可能性はあるでしょう。こちらは外壁の異変が目視でも確認しやすいので、気になった方は見てみると良いですね。
軒先
こちらも比較的発生しやすい原因になります。軒先がやたらと黒くなっている場合や、外壁側の天井と壁の間あたりにシミがある場合などはこれが原因でしょう。
雨樋のオーバーフロー
軒先に付いている雨どいが雨を受けきれずに溢れてしまい、軒側に水が入ってしまうことです。多くの家は雨どいから室内側の壁までは50センチから60センチ程度空いている場合が多いので、直接室内に入るのではなく、軒先が腐食してきて初めて気づくという場合も多いです。
しかし軒の出が小さい場合や2階、3階部分から雨どいのオーバーフローが発生してしまった場合は、下の階へ流れていく可能性はゼロではありません。
こちらは通常の雨の時は、ほとんど出なく、台風の時や、かなり雨量の多い大雨の時などのみ発生することが多いです。
数年に一度の大雨の時だけ出る場合はなどは、オーバーフローが原因の場合がほとんどですね。
あるいは雨どいに落ち葉等が溜まってしまっているとオーバーフローしやすくなってしまうので、森や林などが近いお家などは定期的な掃除を行うことが大事でしょう。
ベランダ
こちらもベランダの直下に部屋がある造りになっている場合は、起こりやすい箇所ですね。
平らな面で雨を受けてしまう
ベランダは床なので当然歩けるように平らになっています。
と言う事は雨をもろに受ける箇所になります。なのでしっかりと防水処理を施しておかないとすぐに水が染みてきてしまいます。
しっかりと防水処理をしていても、年数が経過して防水が切れてしまっていたり、劣化してしまっているとそこから徐々に徐々に水が染みてしまっていることがあります。
ベランダの床に目に見える程のひび割れ等がある場合は要注意です。
ベランダの真下にすぐお部屋がある場合は直接部屋の天井に出てきてしまうことがあるので、特に注意が必要です。
サッシ周り
こちらも雨漏りの原因として屋根の次に多い箇所ではないでしょうか。
歪みやコーキングの断裂
窓は外壁を貫通する形で設置されています。多くの場合はサッシ周りに水が入っても室内へ入らずに抜けていくように新築時に処理を施されています。しかし、まれに外壁窓まわりのコーキング剤だけで持たせている場合があります。こういった場合は、外壁側のコーキングが切れて、水が侵入してしまった段階で、窓周りに水がにじんできたりします。
また、年数が経過すると建物自体が微妙に歪むことで、サッシの防水処理にも影響が出てきたりもします。
窓まわりのコーキングが切れている、室内側の窓枠周りに水しみの跡がある場合などは要注意ですね。
雨漏りの確認方法
雨漏れしやすいポイントがわかりましたね。
自分の家が実は雨漏りしているんじゃないか、あるいは天井に少しシミのようになってきている。
そういった方はとても不安ですよね。まずは自分の目で確認してみると良いでしょう。
確認方法をいくつかご紹介します。
不自然なカビやシミがないか
簡単な確認方法としては、まず室内の天井や壁に不自然なシミやカビがないかどうかを確認してみましょう。
雨漏りが起きている場合は、必ずどこかに影響が出ています。
一度や二度小量しか出ていない場合は完全に乾いてしまうとほとんどわからなくなってしまう場合が多いですが、そうでない場合は何かしらの異常や異変が起きています。
壁紙が剥がれてきている、壁を触るとふにゃふにゃになっている、なども指標の一つです。
外壁のひび割れや窓まわりのコーキングが切れていないか
こちらも目安の一つですね。ひび割れや、コーキングが切れているからといってすぐにそこから雨漏りしている!というわけではないのですが、注意する点の一つです。すでに雨漏れしている場合などは原因箇所の一つと考えられるでしょう。
ベランダの床にひび割れや膨れがないか
防水処理されている床部分に大きなひび割れや、空気が入っているようなぷっくらしているところがないかを確認してみましょう。
下に水が回っている場合は防水自体が少しずつ剥がれてくることもありますので、剥がれてきている場合も要注意です。
雨樋が不自然に曲がったり、落ち葉が溜まっていたりしないか
オーバーフローからの雨漏りに原因になりやすいので、窓から覗いて見える範囲でも良いので確認してみましょう。
勾配が取れていなかったりする場合も、雨が雨樋に残りやすくなってしまうので、そう言った場合も注意が必要です。
押し入れの天井を開けて屋根裏を覗いてみる
これは屋根からの雨漏りを確認する方法の一つです。
古いお家だと、よく和室の押し入れの天井が開けられるようになっています。そこを開けると屋根裏が直接覗けるようになっているので、梁や柱、野地板の木部にシミがないかなどで確認することで確実に見分けることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
雨漏りの発生しやすい箇所と確認方法を簡単にまとめてみました。
自分で見れる範囲では確認したけどそれでも不安な方や、雨漏りしているのにどうしても原因がわからなかった!という方は専門の方に相談してみましょう。点検口をつけて屋根裏や天井内を除く方法や、実際に屋根に登って確認することで、原因が掴めることがほとんどでしょう。
これから家の購入を考えている人も、実際に現地で確認してみると良いでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
床のリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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