今回は戸建てのお家ではあまり使われておりませんが、アパートやマンション等でよくある「配管のバンド交換」工事についてまとめています。
特に外装の工事と一緒に行われることの多い工事なので、外壁の改修工事などを検討している。アパート・マンションの大家様はぜひ参考にしてみてください。
配管バンドって？
写真のような配管を外壁に固定するためのバンドのことをいいます。
あまり戸建てで使われる事はありませんが、75φから100φ以上の配管になると、外壁に固定するために写真のように使われていることが多くあります。
太い配管になると、その分風を受ける面積も広くなり、重量もあるため風にあおられるととても危険なのです。それを防ぐために外壁に固定するわけですね。
雨どいは基本的には専用の金物があるため心配ないでしょう。
バンドの交換
このバンドの交換に関しては少し年数の立っている建物だと一般的には鉄製のものが使われているため、見たらすぐにわかるでしょう。
年数が経ってくると、鉄はサビが生じるので、バンドの部分からもらいサビにより配管にもサビがついてしまっていたり、既にボロボロになってくっついてしまっているものもあるかもしれません。
こちらボロボロになってくっついてしまっていたりすると、外壁に固定すると言う本来の役割を果たすことができないため、ある種危険な箇所とも言えるでしょう。
また外壁に固定しているため、あまりにサビがひどくなってくると固定しているところの穴から外壁にサビがくっついてしまったり、水の侵入も考えられます。
不安な方は、いちど外回りをぐるっと見てみるといいかもしれません。
配管は塩ビ製のものが多いので、錆が生じているとしたら、バンドからのもらいサビの可能性が高いと言えます。
この配管のバンドの交換に関しては、一般的に足場を組まないとできない箇所も多いため、外壁の塗装や外装の改修工事等と一緒に行われることが多いですね。
現在だとステンレス製のものに交換することで、そもそもサビの発生しないようにするやり方が主流になっています。
業者さんによってはサビ止めを塗って塗装してしまうと言うやり方もあるようですが、ステンレスに交換してしまった方が間違いはないですね。
いくら位かかるの？
費用はとても気になるところですよね。
ステンレス製のものに交換となると、ステンレス自体が高いため費用もそれなりの額になってしまうでしょう。
参考までに75φ程度のステンレス製のバンドに交換した場合を見てみます。
バンドの代金(おおむね1カ所1500円)+施工費となります。
1カ所だけと言う事は少ないため、建物の規模によって変わりますが最低でも10個から20個位は使われている場合が多いですね。
例えば20個交換するとなると
20 個× 1500+施工費(40,000円から60,000円)位の費用になってくることが多いです。
まとめ
建物を長持ちさせると言う意味でも、ステンレス製の配管のバンドに交換する事は小さいことですが、とても重要と言えるでしょう。
塗装を行ったとしても、数年後にそこからサビ汁が染み出してくるなんてことも少なくありません。
外装のリフォームをするのであればそこまで考えておいた方が良いでしょう。
アパート・マンションの大家様などは特にチェックしてみると良いですね。
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