戸建てというのは、様々なところで様々なメンテナンスが必要になってきます。
・雨漏り
・設備器具(キッチン、トイレ、お風呂、洗面など)の老朽化
・床や壁の老朽化
・外壁の老朽化
など、多岐にわたるメンテナンスの必要な箇所が多々あります。
特に設備器具などは急に使えなくなってしまったり、突発的に工事や修繕が必要になるケースは少なくありません。
メーカーの保証期間も数年程度のものがほとんどです。保証期間外になってしまうと、自腹での負担になってしまいます。
特に高額になるケースもありますので、メンテナンスのために多少の備蓄はしておくべきと言えるでしょう。
備蓄をしておくと言っても、どの程度蓄えておけば良いのかなかなか難しいですよね。
今回は、突発的な不具合にも焦ることのないように、工事ごと、箇所ごとでのリフォーム費用をまとめてみました。
家によってもちろん費用や内容は変わってきますが、概ねこれくらいの金額になってくることでしょう。
備蓄をしたり、リフォームを行う目安として、一戸建てをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
外装リフォーム
まずは外装に関わるリフォーム費用をまとめてみます。2F建て20〜25坪程度の一戸建てを想定しています。
外壁塗装
外装リフォームの代表的なものですね。
こちらの費用は屋根の塗装まで行なった場合で、総額は概ね80~150万円程度になるでしょう。
もちろん使用する材料などによっても前後しますが、周囲に足場を組んだりする必要もあり、比較的高額になるケースが多いですね。
15年に一度程度の周期で考えておくとベストです。
外壁の貼り替え
こちらはあまり多くはないですが、必要になるケースも稀にあります。
こちら既存の外壁を全て一度撤去してから、新たに外壁を貼る工事ですね。住みながらだとなかなか難しいケースも多いですね。
外壁の貼り替えを行なった場合で、概ね250〜450万円程度見ておくべきでしょう。
塗装に比べるとかなり高額になってしまいますね。
屋根葺き替え工事
雨漏れなどが発生した場合に必要になることの多い屋根工事。
屋根の葺き替えを行う場合で、120〜200万円程度
見ておくと良いでしょう。
こちらも使用する材料によっても変わり、下地の状況や既存の屋根の種類によっても変わります。
屋根カバー工事
葺き替えよりも安価に収まるので、金属屋根を使用する場合は主流とも言えますね。
屋根のカバーを行う場合で、80〜150万円程度
見ておくと良いでしょう。
こちらも使用する材料によっても変わり、下地の状況や既存の屋根の種類によっても変わります。
内装リフォーム
次に、内装工事の費用を見ていきます。
システムキッチンの交換
概ね20年前後で交換を考える方が多いですね。食洗機の故障などがきっかけになってご相談いただくケースも多いです。
システムキッチンの交換を行なった場合で概ね50〜120万円程度。
比較的安価なキッチンを使用する場合は、100万円を超えるケースはそれほど多くはありませんが、キッチンにもかなりの種類があります。
定価ベースで200万円を超えるものもありますので、予算に合ったキッチンを選ぶことが大事でしょう。
もちろんブロックキッチンの場合などはさらに安価に交換を行うことが可能ですね。
トイレの交換
こちらも種類や、どこまでの工事を行うかによっても大きく変わってきます。
一般的にはトイレの交換に伴って、一緒に壁紙や床材の張り替えを行う場合が多いので、その場合で見ていきます。
トイレの交換を行う場合で、25〜50万円程度見ておくと良いでしょう。
こちらも高価なタイプのトイレを使用する場合などはさらに大きく上乗せになることもありますので、注意しましょう。
ユニットバスの交換
普段毎日使うところですので、カビなどが気になる方も多いですよね。
一般的なグレードのユニットバスで見ていきます。
一般的なユニットバスの交換で、概ね80〜150万円程度になるでしょう。
在来のタイル貼りの浴室からユニットバスにするケースだと、解体や処分費が上乗せされるので注意しましょう。
また、お風呂の交換工事を行う際は、脱衣所まで仕上げは必要になる場合が多いので、その工事も必要なものとして頭に入れておきましょう。
玄関ドアカバー
こちらもあまり多くはありませんが、家の顔としての玄関ドアを変えるとイメージは大きく変わります。
今ではドアを交換というよりはカバー工事を行うことがほとんどですね。
一般的なグレードの玄関ドアのカバー工事を行うと、30〜60万円程度見ておくと良いでしょう。
玄関ドアが特殊な場合や、高さが高い場合、通常よりも幅がとても広い場合などは、プラスで費用がかかる場合が多いので、注意しましょう。
壁紙の貼り替え
年数が立ってくると、剥がれてきたり、黒ずみがひどくなったりと何かと気になるところが出てくるでしょう。
壁紙を張り替えるだけで家の中全体がかなり明るくなるケースが多いですね。
通常のグレードで、スムーズに工事が行えた場合で、50〜100万円程度になるでしょう。
極端に荷物が多かったりすると、その移動だけでお金が多くかかってしまったり、施工できない箇所が出てきたりということもあるので、荷物などは注意しましょう。
和室の洋室化
こちらは6畳程度の和室を洋室にする場合のリフォーム費用になります。
どこまで工事を行うかによってもかなり金額は前後しますので注意しましょう。
和室を洋室にする場合、床のみの工事で20〜40万円程度。
壁や天井をクロスを貼れるようにする場合で50〜80万円程度。
クローゼットや建具の交換・窓枠の交換など全て行う場合で80〜130万円程度。
見ておくと良いでしょう。
使用用途や要望によって、どこまでの工事を行うべきかを業者と相談して決めると良いでしょう。
階段のリフォーム
年数が経過して見た目が悪くなってしまった階段もリフォームを行うことが可能です。
リフォーム階段と言って、既存の階段を活かしたまま、上から材料をはって綺麗にするリフォームですね。
住みながらの工事で行う場合はこのリフォーム階段を使う場合がほとんどでしょう。
リフォーム階段の工事を行う場合で30〜50万円程度。
意外に高額に思いますが、実際工事期間も4日から7日間程度かかることもあります。
上から貼るだけに思いますが、下地まで綺麗にしておかないと不具合の出やすい材料になるので、注意しながらの施工が必要になります。
階段の掛け替えはととても高額になり、階段を使えない期間も出るので、住みながらの工事には向かないでしょう。
床の貼り替え
フローリングが軋んだり、沈んでしまった場合などに行うことが多いですね。
こちらも行う量によって大きく変わりますので、12畳程度のリビングを行う場合で見てみます。
12畳程度のフローリングの貼り替えを行なった場合で、クロスの貼り替えまでで50万円〜100万円程度になるでしょう。
こちらも家具や荷物の移動などによって金額が変わりますので、依頼する際は荷物は気をつけましょう。
また、基本床を張り替える場合は巾木の撤去から行うことがほとんどで、クロスの貼り替えは必要になるケースがほとんどです。
床の貼り替えを依頼する場合は、そのつもりでいるようにしましょう。
給湯器の交換
冬場に突然使えなくなってしまうととても困る給湯器。
でも使えなくなるのはいつも冬真っ只中なんですよね・・・
給湯器の交換を行う場合で15〜40万円程度見ておきましょう。
床暖対応の場合や、電気温水器の場合などはもっと高額になる場合もありますので、自分の家はどんなタイプのものかを把握しておくと良いでしょう。
洗面化粧台の交換
ボウルが割れてしまったり、扉が壊れてしまったのがきっかけで考える方が多いですね。
洗面化粧台の交換で7〜30万円程度になるでしょう。
洗面化粧台のサイズや種類によっても大きく変わりますので、あらかじめ測っておくと良いでしょう。
オーダーで作っている場合などもありますので、それを一式同じように交換する場合などは50〜100万円近くかかる場合もあります。
レンジフードの交換
キッチン全部の交換までは考えていないけど、レンジフードが動かなくなってしまった場合などですね。
レンジフードの交換で概ね7〜20万円程度。
こちらも使うレンジフードによって金額がかなり様々ありますので、どんなタイプのレンジフードが良いかを考えておきましょう。
お掃除が楽になるものも多く出ていて、高価なものだと材料だけで20万円を超えるものも少なくないので注意しましょう。
また、排気方向などによっては壁に穴を開けたりする必要のあるものもあるので、事前に業者にしっかりと確認しておきましょう。
ビルトインコンロの交換
こちらも上記と同様ですね。
ビルトインコンロも種類やグレードにもよりますが、8〜20万円程度見ておくと良いでしょう。
費用の違いはどこで出る?
建築においては価格や工事内容は使用する材料や家によって大きく異なります。
安いものの2倍以上する金額のものがあるのがザラです。
もちろん機能性はとても良くデザインもかっこいいものも多いですが、上を見てしまうとキリがないので、予算に合った材料を選ぶのがまず一番でしょう。
次に家のタイプや現場の状況によって大きく費用が変わる場合もあります。
費用が追加でかかってしまうパターンをいくつか挙げてみます。
狭小地で車が目の前に停められない
これは住宅街ではありがちなのですが、車が入っていけないところだと、運搬費といった形で別途費用が発生することがあります。
工事の内容や規模が大きければ大きいほど、この費用も比例して増えていくことになります。
下地が悪い
漏水のあったところなどが特にそうですが、下地になる間柱やベニヤ・ボードなどがダメになっていると、そこの工事をしないと目的の工事が達成できないことが少なからずあります。
漏水していなくても単純に老朽化している場合もあります。
リフォームで追加工事が出やすいと言われる所以ですね。
契約をする前に、入念にチェックをしてもらい、もし足が出る場合はどの程度になるのか、などしっかりと打ち合わせを行い把握しておくと良いでしょう。
プロなんだからわかるでしょ、と思いますが、実際に解体などしてみるまでは誰が見てもわからない場合が多くあります。
追加で工事費用がかかると言われたから悪徳業者だ!というわけでは決してないです。
しかし追加工事で法外な費用を請求する業者が存在するのも事実です。
工事前に人柄や説明から判断して見極めることが大事でしょう。
家具や荷物が多い
一般的な量で、簡単に移動できるものなどは大丈夫ですが、基本的に荷物の移動などまで全て業者側にお願いしてしまうと、家具の移動費などの費用がかかってきます。
大量の荷物などがある場合はそもそも工事ができないので、工事箇所の荷物は自分で移動しておく、などすると良いでしょう。
業者側からの確認がなくても、こちらからどこまで荷物を移動しておけば良いのか確認しておくようにしましょう。
特に工事初日などは養生などでバタバタすることが多いので、極力荷物などは少ない方が良いですね。
他にも費用が発生してしまう要因は様々です。
見積もりをしてもらった段階で業者としっかりと打ち合わせを行うことが大事でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ある程度の金額の目安をまとめてみました。
思っていたよりも費用がかかるものが多いですよね。
もちろん同時に工事を行うことでそれぞれ少しずつ安くなったりするところもあるので、考えている場合は業者に相談してみましょう。
誰でも急な出費は嫌なものですよね。
ある程度の金額を把握しておくだけで、対応の仕方も変わってくることでしょう。
一戸建てをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
全体的に行うほどの不満はないけど、1部屋だけは少しおしゃれにしたい、そんなふうに思っている方はぜひ参考にしてみてください。
弊社では様々なリフォームのご依頼・ご相談を承っております。
気になることがありましたら、まずは無料相談を!
お気軽にLINEからのお問い合わせはこちら↓↓