コロナ禍で在宅の時間が増えて、新しくペットを飼い始めたという方も多いですよね?
そんな中で
「ペットが走り回り、床や扉がボロボロになってしまった」
「ペットが走るたびに滑ってしまって可哀想だ」
など、ペットにまつわるご相談を頂く機会も明らかに増えてきています。
今回はペットにまつわるリフォームについて、「ペット対応床材」に着目してまとめさせていただきます。
既にペットを飼われている人も、これからペットを飼おうとしている方も、ぜひ一度参考にしてみてください。
ペットとは
ペットと一口にいっても様々な動物や生き物がいます。
今回は特に内装に触れることの多い犬や猫を主に想定してまとめさせていただきます。
わんちゃん猫ちゃん以外でも、それぞれご自身で飼っているペットに合ったリフォームがありますので、犬や猫を飼っていないという人も参考程度に見てみてください。
ペットを飼うことによるありがちな問題
先ほどもあげたように、床や建具に傷がついてしまったり、おしっこでしみが出来てしまったり、様々な問題が出てきます。
ここで猫や犬を飼うにあたって、ぶつかりやすい問題をまとめてみました。
ご自分のペットと家がどうかを比較しながら参考にしてみてください。
・床がツルツルなのでペットが滑ってしまう。
・家の中を自由に歩き回らせてあげたい。
・ソファや家具がボロボロになってしまった
・腰下あたりまでの壁がボロボロになってしまった。
・キャットウォークを作ってあげたい。
・ペット臭が凄いと指摘されてしまった
・おしっこを同じところに繰り返しするので、しみになってしまった。
・床が腐ってしまった。
一例を挙げさせてもらいましたが、この中でも特にご相談を頂くのが、床にまつわるお悩みです。
今住んでいるお家の床が、ペットを飼うにあたってどうなのか、飼っていてどうなのかを改めて考えてみてください。
床の種類って?
一般的にペット向けとされる床材の特徴として下記が挙げられます。
・引っ掻きに強く、傷がつきにくい。
・ペットが滑りにくい素材になっている。
・おしっこなどがしみずに、掃除しやすい素材になっている。
通常の住宅だと、新築時でこのような床材を使用しているお家はほとんどありません。
どうしても人が素足で生活することを想定しているので、ペットなどを飼い始めると早期に問題が出てきてしまったりするんですね。
しかし、実際にペット対応といえる床材を施工する際には、今の床材から変更するにはどのタイプの床材が施工性が良いのかなどの相性があります。
なので、まずはご自分のお家がどんな床材を使っているのかをまず把握していきましょう。
フローリング
こちらは住宅では最も主流な床材ですね。
無垢のものから、木質系の材料に薄いシートを貼ってある突板系のフローリング。
フローリングの中にも様々な種類がありますが、最も主流で使われているのは突板系のフローリングですね。
比較的表面は固く、傷の部分などは凹むと木の部分が見えてきます。
後述するフロアタイルやクッションフロアと見分けがつかない場合は、少し爪を立ててみると違いがわかります。
フローリングは木なので、爪を立ててもグニュッとへこむことはありません。見分ける際の一つの指標ですね。
クッションフロア
貼り替えは容易にでき、フローリングに比べ価格も安価なことから、賃貸住宅などで好んで使われています。
フローリングに比べ表面が柔らかく、椅子などを置いていると、すぐに足の跡が残ってしまうのが特徴です。
しかし塩ビ系の素材を使用しており、一枚あたりの幅が広いので、表面に水がこぼれてもすぐに染み込んでしまうことはありません。水回りにはおすすめの床材ですね。
フロアタイル
意外と聞き慣れないのがフロアタイルですね。
こちらもクッションフロアと同様、賃貸住宅などで使われることが多いですね。
種類やデザインがかなり豊富にあり、デザイン性は高いと言えます。
また、比較的施工も容易でスピーディに貼ることが可能です。一般的にクッションフロアよりも耐久性が高いので、種類によっては土足OKなタイプもあり、店舗などでも使われることが多いですね。
こちらも塩ビ系の素材になるので、フローリングに比べると少し柔らかいのが特徴です。
この3つが通常住宅でよく使われている素材になります。
お家の床はどんなものを使っていますか?
ペット向け床材
次にペット対応の床材をまとめていきます。
実際に工事を行う際には、現状の床材によって施工しやすい、しにくいと言うのが出てくるので、後述の相性表も併せて参考に検討してみてください。
ペット対応フローリング
DAIKEN ワンラブフロアシリーズ
小型犬の足腰に配慮しており、滑りにくさはもとより、おしっこなどの掃除のしやすさにも配慮されたフローリング材になります。戸建用のタイプと、L-45のマンションに配慮したマンション用のものがあります。
DAIKENといえば、内装建材メーカーの最大手と言えますので、安心の品質ですね。
参考価格:¥12,070円/㎡ カタログ価格より
株式会社ノダ JネクシオWF
こちらもノダと言えば、有名な建材メーカーですね。フローリングの種類もかなり豊富に揃えており、用途や使う箇所によって様々な環境に対応しています。
その中でも「JネクシオWF」は、傷に強く、表面汚れも取りやすいように表面に独自のシートを貼ってあります。
こちらも快適歩行を助ける滑りにくさも保証されています。
参考価格:¥7,273円/㎡ カタログ価格より
他にも各メーカーがペット対応のものは出していますので、参考にしてみてください。
クッションフロア
東リ CFシート P-NW
塩ビ系床材メーカーとして最大手といえるメーカーですね。
このCFシートP-NWシリーズはメーカーもペット対応と推奨しているクッションフロアになります。
通常のフローリングよりもペットの爪による傷がつきにくく目立ちにくいように特殊な試験も行っています。
また、樹脂コーティングにより掃除もしやすく、消臭機能も備えているハイスペックのクッションフロアになります。
参考価格:¥4,150円/㎡ カタログ価格より
その他サンゲツの出している「消臭快適フロア」なども同様の機能性を兼ね備えたシートになります。
デザインから選んでみても良いでしょう。
その他床材
東リ ファブリックフロア
こちらは基本的に置き敷きタイプの床材になります。
上記の二つと違い、カーペットのような質感のものになります。
しかしメーカーが推奨している通り、滑りにくさ、掃除のしやすさで言えばとても評価の高い商品です。
置くだけなので、自分で床を作ることもできますし、賃貸住宅でも使用可能というメリットがあります。
中でも、エアファイン加工と呼ばれる加工をされているものに関しては消臭機能も備えるタイプになるので、最もお手軽にペット用の床を作れるものと言えるでしょう。
参考価格:¥8,500/㎡ アタック550カタログ価格より
どの床材が施工できるの?
次には、実際に床材を施工するとして、今の家の床に施工できるものはどれなのか気になりますよね。
実際、今の床を一度撤去して下地からやり直すのであれば、どの床材も使用は可能になります。しかし上から施工する場合に比べると撤去費用などが嵩んでしまい、高額な工事になることがあります。
ここでは現在の床に適した床材を表にしてまとめていますので、現状の床材を把握できた方は参考にみてください。
◎施工可 ○条件付き施工可 △施工性は良くない
ペット対応フローリング | ペット対応クッションフロア | 置き敷き床材(ファブリックフロア) | |
フローリング | △ | ◎ | ◎ |
クッションフロア | △ | ○ | ◎ |
フロアタイル | △ | ○ | ◎ |
一概に全ての材料がこれに当てはまるわけではありませんが、施工の手軽さなどでいうとある程度この表に沿ってくることでしょう。
既存の床材を完全に撤去して下地からやり直すような工事になると、12畳のリビングだけで概ね3~4日程度かかる可能性もあります。
上から施工を行う場合だと基本的に1日で仕上がるケースが多いので、施工費が安くなるのも頷けますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
愛するペットの健康のために、床材の変更を検討している方は多いことでしょう。
こちらの記事を参考に少しでも多くの飼い主様とペットが快適に暮らせるようになってくれると嬉しいです。
自分の家の床が何を使っているのかわからない!といった方も業者さんに相談すればすぐに教えてくれるので、どんな床材を使うと良いのかのアドバイスもいただけることでしょう。
床のリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
良いペットライフを!
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