今回はレンジフードの交換を行うにあたって、交換の目安になる時期やタイミング・費用についてまとめています。
後半ではDIYにあたっての注意事項などもまとめていますので、検討している方はぜひ参考にしてみてください。
レンジフード交換の時期やタイミング
まず気になるのが、交換の目安になる時期やタイミングですよね。
いくつか目安をまとめてみます。
故障した
これは言わずもがなですね。キッチンで料理するにあたってレンジフードが動かないと、油や匂いなどが部屋に充満してしまってとても辛いことになりますね。
故障してしまったら早期に交換しないと、部屋全体が油っぽくなってしまうので、早めの対応を取りましょう。
音がうるさくなってきた
こちらも代表的な目安の一つですね。
老朽化してくると部品が劣化して擦れる音が鳴るようになってきたりします。
本来の性能を発揮できていない場合もあるので、こちらも早めに交換を行うのが無難でしょう。
汚れが取れない
油汚れは意外に掃除が大変な物です。
特に長年の溜まった油汚れは簡単には落ちません。
あまりに汚れなどがひどすぎる場合なども、掃除をするより楽で早いかもしれませんね。
汚れがたまりすぎているとこちらも本来の性能を発揮しないことがあるので、こまめに掃除をすることも大事ですね。
15年以上経っている
単純に期間の目安になりますが、15年以上経っているレンジフードはもう寿命が近いと考えて良いでしょう。
もちろん20年以上経過してもしっかり動いているものもありますが、目安としては15〜20年経過しているものは交換を考えておくと良いでしょう。
それくらいの年数になると、基本的にはメーカーも修理部品の生産を行っていないので、万が一故障してしまったら交換を行うしかないのです。
それは頭に入れておきましょう。
交換の目安とタイミング
・故障した
・音がうるさくなってきた
・汚れが取れない
・15年以上経っている
レンジフードの種類
レンジフードにもいくつか種類があるのはご存知でしょうか?
種類によっても費用が変わってきますので、まずはご自分の家のレンジフードがどのタイプなのかを確認してみましょう。
ファンの形状・種類
プロペラファン
文字通りプロペラのような形状で、羽が回ることで換気を行っているタイプのものになります。
年数が経過しているお家だとこのタイプは比較的多いですね。
屋外の壁に面していて、直接外に排出するので、排気量はシロッコファンよりも比較的多いと言えるでしょう。
しかし外部に直接面しているので、外気が入ってきたり、外の音が中に入ってきやすい傾向にあります。
逆に外部に面しているところでないと設置は不可能です。
シロッコファン
ダクトを通して排気していくタイプの換気扇になります。
丸型のお皿のようなものの側面が、羽根形状になっているものです。こちらはこれが回ることで、排気を行います。
比較的駆動音がプロペラファンに比べると静かで、機能性が高いものが多いのも特徴でしょう。
また、壁に面していなくてもダクトさえ通せば排気が可能なので、場所や位置の制限がないこともメリットと言えるでしょう。
レンジフードの表面のパネルを外してみると、奥がどういった形状になっているかが見えると思いますので、一度確認しておくと良いでしょう。
ファンのタイプ
・プロペラファン
・シロッコファン
フードの形状
ブーツ型レンジフード
次に外部のレンジフードの形状を見ていきます。
一般的にレンジフードというとこのタイプが頭に浮かぶでしょう。
こちらはプロペラファンでもシロッコファンでもブーツ型のカバーがあるので、外から見ただけでは判断がつきにくいでしょう。
パネルを外してみるとプロペラかシロッコファンかわかりますね。
スリムレンジフード
メーカーによって呼び方は様々ですが、ブーツ型と違い直線的なデザインが人気のタイプです。
交換を考える際はこちらを検討する方が多いでしょう。
通常のシロッコファンのレンジフードだとどうしてもファンの部分まで分解して掃除をするのが少し手間がかかります。
ものによってはワンタッチで掃除のしやすいように脱着が簡単になっているものもあります。
また、お掃除機能の付いているものなどもあり、ピンキリと言えますが比較的性能の高いものが多いでしょう。
また、形状の違いとして、「ブーツ型」と「スリム型」と呼ばれることがあります。
レンジフード形状
・ブーツ型
・スリムレンジフード
プロペラファンからシロッコファンへの交換
こちらは弊社にもご相談いただくことが多い内容になります。
今ではシロッコファンの方が主流になってきていることもあり、プロペラファンからシロッコファンのものへ交換を行いたいという相談が多く寄せられます。
もちろん可能なのですが、別途で工事が発生することが多いです。
というのもプロペラファンの特性上、設置されている背面はすぐ外になっており、シロッコファンだと排気の穴の位置がズレることが多いのです。
一般的にシロッコファンのタイプのものはレンジフードから天井内にダクトを通して排気していることが多いです。
なので多くの場合今現在壁に空いている穴よりも、10cm程度上に上がることが多いです。
そうなると今空いている穴を塞ぎ、新たに穴を開ける必要があり、外部フードも新しく設置の必要もあります。
場合によっては天井を少し解体しないと設置ができない場合も中にはあります。
メーカーや商品によっては「L型のアタッチメント」という部品を使えばすんなり設置出来ることもありますので、業者さんや材料屋さんにしっかりと確認すると良いでしょう。
外壁に穴をあけたりダクトを通したり外壁の穴を塞いだりになると、DIYではなかなか難しい領域になってくるでしょう。
じっくり業者さんと相談して打ち合わせを行なっておきましょう。
レンジフード交換にかかる費用
それではレンジフードの交換を行うにあたっての費用を見ていきます。
スリム型のレンジフードはシロッコファンとして見ています。
ブーツ型プロペラ→ブーツ型プロペラ
こちらは奥のプロペラファンだけの交換が可能な場合はその部分だけで済むでしょう。
プロペラの交換だけの場合はおおよそ2〜5万円程度。
カバーまで交換で4〜7万円程度でしょう。
ブーツ型プロペラ→ブーツ型シロッコ
アタッチメントの設置だけで加工が難しくない場合で8〜12万円程度。
既存の穴が使用できない場合で10〜20万円程度見ておくと良いでしょう。
ブーツ型シロッコ→スリムレンジフード
一般的に6〜15万円程度に収まることが多いでしょう。
しかしスリムレンジフードはものによって価格帯がかなり変わるので、交換を検討する際は機能性と価格の両面からしっかりと確認しておきましょう。
交換にかかる時間
今あるものをただ交換するだけであれば、2〜3時間程度見ておけば終わってしまうでしょう。
穴の開け直しなどが入ると1日〜2日程度かかることもありますので、それくらいは見ておきましょう。
しかし、微妙に出幅やサイズが変わることで、側面や上部に納まりが悪いところなどが出てくることもあります。
その場合にパネルを貼る必要が出てくると、その場合はまた別で日数と費用がかかりますので注意しましょう。
DIYはできるの?
最近はDIYでなんでもやる方が増えてきていますね。
ただの交換であればDIYの中では比較的難しくない工事に当たるでしょう。
施工手順をまとめていきます。
既存のレンジフードの種類を調べる
前面のパネルを外してタイプを確認する。
シロッコファンなのか、プロペラファンなのかタイプの確認を行いましょう。
ここで間違ったものを発注してしまうと、解体してから設置できないことが発覚してしまったりと、とても無駄な費用と時間がかかってしまいます。
既存のレンジフードを撤去
前面のパネルを外して、上部の幕板と呼ばれる部分のパネルを外しましょう。
両サイドにボルトで止まっている場合と、フックのように引っ掛かっているものがあります。際の方を注意してみてみるとわかるでしょう。
換気扇を外す
奥のプロペラファンやシロッコファンを外していきましょう。
プロペラファンの場合は上部下部に4ヶ所に蝶ボルトで止まっている場合が多いですね。左右の場合もありますので、確認します。
また、ビスで枠に固定している場合もありますので、ドライバーで固定しているビスを外していきます。
シロッコファンの場合は、真ん中のプロペラ部分を反時計回りに回すとプロペラが外れるようになっています。
まずはシロッコファンを外してからレンジフードと分けていきましょう。
カバーを外す
後は残っているカバーを外していきましょう。
ほとんどの場合は背面や側面にビスで止まっています。そのビスを外していけばカバーも外れてくるでしょう。
また、壁に面している場合などは、奥側や側面にコーキングを打っている場合もありますので、その場合はコーキングをカッターで切っていきましょう。
コーキングが残っていると思った以上に固定されて外れないので、コーキングがある場合はビスを外す前にカッターで切っておくと良いでしょう。
プロペラファンの場合はここまででほとんど終わったも同然ですね。
プロペラファンの場合は後は解体した逆の手順で同じように新しいものを復旧していくだけです。
商品の箱に型紙や施工説明書も入っているので、解体した手順をある程度覚えておけば設置するのは難しくないでしょう。
購入する際は、プロペラファンやカバーのサイズだけ間違わないように注意しましょう。
排気ダクトの加工・設置
ここから少し難しくなります。家によって排気の穴の空いている位置は様々なので、ほとんど難しい加工が必要なく設置できる家もあれば、加工や部品を多く使う必要のある場合もあります。
排気ダクトは基本的にスチールの直管ダクトを使用し、断熱材を巻くようにします。ジャバラダクトだと消防に引っかかる場合もあるので、注意しておきましょう。
スチールの直管ダクトだと、加工する場合カットする道具が必要になるので、難易度は高くなるでしょう。
商品と一緒に梱包されているそれぞれの型紙を壁に当ててみることで、レンジフードの位置や排気ダクトの位置を決めます。
それが決まれば、排気ダクトをあらかじめそこに向けて加工しておきましょう。
本体の設置
後は、ブーツ型でもスリム型でも同様に解体の手順を逆に行うように組立していくだけですね。
工事説明書という紙が必ず商品と一緒に同梱されているので、その手順に従って設置を行なっていきます。
注意する点として、レンジフードは一般的に壁にビスで固定していくのですが、壁側に下地(ベニヤや間柱)がちょうど良い位置に入っていない場合があります。
この場合だと、石膏ボードにビスを打っても十分な強度が得られず、レンジフードの重量に耐えられる落下するおそれがあります。
ビスを打ってもしっかりと固定されないようでしたら、壁を一部ベニヤに張り替えるなどの措置が必要になるでしょう。
ダクトとの接続
あらかじめ決めた箇所に出しているダクトとレンジフード本体のファン部分との接続を行い、アルミテープを巻いていきます。
しっかりと隙間なく設置しておかないと、うまく排気ができない場合もありますので、接続部分はしっかりと確認を行ってから次の工程に移るようにしましょう。
幕板の設置
本体上部や横に幕板を付けていきます。
こちらも多くは固定金具を本体に設置して、押し込んで固定する場合が多いでしょう。
幕板は思っているよりも簡易的な設置で、ボルトで裏から止めるものもありますが、多くは引っ張れば取れるような仕組みになっています。
いかがでしたでしょうか?
DIYでも得意な方であればそれほど難しい作業ではないかもしれません。
しかし図面を確認して穴の位置を確認したり、鉄製品(場合によっては木材)の加工などが入ってくると難易度は格段に上がりますね。
もしあまり自信がないようでしたら、プロにお任せするのが間違いはないでしょう。
上記の手順以外でも、家によっては電気の配線の加工が必要であったり、フィラー(レンジフード上部の隙間を埋めるための材料)の加工設置があったり、外壁や天井への穴あけなどが必要な場合も稀にあります。
手順を知っているのと、実際に行うのではかかる時間も要領もかなり変わります。
途中で諦めてしまって、やっぱりプロに頼もう!となっても、忙しくてなかなか日程が合わなかったり、本来解体しなくて良いところまで解体していたりすると、通常の交換よりも費用が高くなってしまうこともあります。
そこは頭に入れておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レンジフードの種類や交換にかかる費用・DIYの手順などをまとめてみました。
レンジフードの交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
弊社では様々なリフォームのご依頼・ご相談を承っております。
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